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自然数を要素とする集合Aに対して、Aに属する偶数nをそれぞれn/2で置き換えて 得られる集合をA’とかく。 Aに偶数がひとつも含まれなければA=A’とする。 例えばA={3,4,6,7,8}の時、A’={2,3,4}である。 自然数を集合とするA、Bについて次の問いに答えよ。 (1)(A∩B)’⊂A’∩B’を示せ。 (2)A={2,3,4,7}で、7はBに含まれず、 かつ14∈Bであるとき、(A∩B)’≠A’∩B’を示せ。 (3)Aが空集合でなく、しかも奇数をひとつも含まないとき、A≠A’である ことを示せ。 ★希望★完全解答★
お便り2006/1/5
from=風あざみ
自然数を要素とする集合Aに対して、Aに属する偶数nをそれぞれn/2で置き
換える演算をfと置く
要するに、nが偶数のときf(n)=n/2、
nが奇数のときf(n)=n
(1)
集合(A∩B)'の元xを任意にとる
x=f(y)となるような、A∩Bの元yが必ず存在する。
f(y)=yのとき
(yが奇数のとき)
x=y=f(y)∈A'、x=y=f(y)∈B'
f(y)=y/2のとき
(yが偶数のとき)
x=y/2=f(y)∈A'、x=y/2=f(y)∈B'
いずれにしても、x∈A'∩B'となる。
よって、(A∩B)'⊂A'∩B'が示された。
(2)
7はBの元ではないので
A∩B⊂{2,3,4}
f(2)=1、f(3)=3、f(4)=2だから
(A∩B)'⊂{1,2,3}
よって7は(A∩B)'の元ではない。
14はBの元だからf(14)=7∈B'
f(7)=7だからf(7)=7∈A'
よって7∈A'∩B'
したがって7はA'∩B'の元だが、(A∩B)'の元ではない。
よって、(A∩B)'≠A'∩B'が示された。
(3)
A=A'と仮定する
Aの中で最小の元zをとる
zは偶数だから
f(z)=z/2∈A'=A
よってz/2もAの要素となるが、z/2<zだから
zがAの最小の元であることに反する。
よってA≠A'が示された。
z/2<z
お便り2006/1/11
from=のらいぬ
「例えばA={3,4,6,7,8}の時、A’={2,3,4,7}である。」、 「(2)A’={2,3,4,7}で、7はBに含まれず、かつ14∈Bであるとき、 (A∩B)’≠A’∩B’を示せ。」でした。 重ね重ねすいません。
お便り2006/1/16
from=C.A.
この問題はもう解決済ですね。
 
 
 
 
