質問<1205>2003/5/10
(問) Aの袋には白球3個、赤玉2個、Bの袋には白球2個、赤玉4個が入っている。 1個のサイコロを投げて1,6の目が出たときは、Aの袋から、 2、3、4、5が出たときはBの袋から1個の玉を取り出す。 このとき、取り出された玉が白玉である確率を求めよ。 (参考書の解答) 2/6*3/5(Aの袋から白球が取り出される確率) 4/6*2/6(Bの袋から白球が取り出される確率) よって2/6*3/5+4/6*2/6=152/360=19/45 (疑問) この場合独立試行だからといってかけていいのか? 高校での確率の定義は【ことAの事象/全事象】ということを考えて、 たとえば次の問題、コインとサイコロを投げるとき、コインは裏で サイコロは奇数の目が出る確率を求めよ。 ならば1/2*3/6は理解できる。 なぜなら全事象は(コイン裏表-サイコロの目)と表して、 表-1、表-2、表-3、表-4、表-5、表-6、裏-1、裏-2、裏-3、裏-4、裏-5、裏-6 で2*6、 (コイン裏-サイコロ奇数)は、裏-1、裏-3、裏-5で1*3 よって確率は(1*3)/(2*6)=1/2*3/6となる。 しかし(問)の場合は全事象は(サイコロの目-ふくろから取り出す玉の色) 1-A赤1、1-A赤2、1-A白1、1-A白2、1-A白3、2-B赤1、2-B赤2、2-B赤3、 2-B赤4、2-B白1、2-B白2、3-B赤1、3-B赤2、3-B赤3、3-B赤4、3-B白1、 3-B白2、4-B赤1、4-B赤2、4-B赤3、4-B赤4、4-B白1、4-B白2、5-B赤1、 5-B赤2、5-B赤3、5-B赤4、5-B白1、5-B白2、6-A赤1、6-A赤2、6-A白1、 6-A白2、6-A白3で 4*2+6*4=34となり(参考書の解答)の答えの分母が合わないのです。 また、参考書のように独立だからといってかけると、 サイコロが2がでたのにもかかわらずAの袋から取り出しているなんてことが 起こってくると思うのですが。 僕の考え方のどこが間違ってますか?
お便り2003/5/10
from=juin
事象X,Yが、独立であるとは、P(X∩Y)=P(X)P(Y)となることです。 これが独立の定義です。 全事象は 1-A赤1、、、、1-A白3 2-A赤1、、、、2-A白3 、、、 6-B赤1、、、、6-B白2 全部で6×11=66あります。これらの事象に確率をいれると P(2-A赤1)=0など、確率0の事象もあります。 つまり、66個の事象が等確率では無いのです。