質問<3847>2013/2/7
0または正の整数x,yを用いてn=5x+11yと表される整数n全体の集合をAとする mは整数であってn≧mを満たす整数nは全てAの要素であるという。 このような整数mのうち最小の数は何ですか? お願いします ★希望★完全解答★
お便り2013/2/24
from=平 昭
こんにちは。こういう問題の常套手段は「割り算した余りで分類する」です。 思いつけば簡単なのですが、きちんと書くのがちょっと面倒でした。 負でない整数pを、5で割った余りで場合分けし、Aの要素かどうかを考える。 qを負でない整数として (イ)p=5qの時 pがAの要素であり、 p=5x+11y=5(x+2y)+y、、、★ と書けるとする。 ★より、pを5で割った余りは、yを5で割った余りに等しい。 そして★の式でy=0、x=qと置けば、 実際に5x+11y=5q=pであり、 pはAの要素であることが確認できる。 つまり、5の倍数は全てAの要素である。 (ロ)p=5q+1の時 この時、rを負でない整数として、y=5r+1≧1が必要。 つまり、p≧x+11 そして、p≧11、つまりq≧2ならば、 ★の式でy=1、x=q-2と置くと、 pはAの要素であると確認できる。 つまり、5で割って1余る整数は、11以上ならば全てAの要素である。 (ハ)p=5q+2の時 この時、rを負でない整数として、y=5r+2≧2が必要。 つまり、p≧x+22 そして、p≧22、つまりq≧4ならば、 ★の式でy=2、x=q-4と置くと、 pはAの要素であると確認できる。 つまり、5で割って2余る整数は、22以上ならば全てAの要素である。 (ニ)p=5q+3の時 この時、rを負でない整数として、y=5r+3≧3が必要。 つまり、p≧x+33 そして、p≧33、つまりq≧6ならば、 ★の式でy=3、x=q-6と置くと、 pはAの要素であることが確認できる。 つまり、5で割って3余る整数は、33以上ならば全てAの要素である。 (ホ)p=5q+4の時 この時、rを負でない整数として、y=5r+4≧4が必要。 つまり、p≧x+44。 そして、p≧44、つまりq≧8ならば、 ★の式でy=4、x=q-8と置くと、 pはAの要素であることが確認できる。 つまり、5で割って4余る整数は、44以上ならば全てAの要素であり、 また特に、44未満ならばAの要素ではない。 最後に、(イ)~(ホ)の議論を合わせて考えると、 結局、40以上の整数は全てAの要素である。 そして39=5×7+4は、Aの要素ではない。 よって求める数は40である。