質問<320>2000/9/13
角A=θ 角C=90度の直角三角形ABCに一辺の長さが1の正三角形 PQRを内接させる。ただし、点P.Q.Rはそれぞれ辺AB,BC,CA 上にあるものとする。また、ΔAPR,ΔBQPの外接円の中心をそれ ぞれO1,O2とする。次の各問に答えよ。 (1) O1P、O2Pの長さをそれぞれθを用いて表せ。 また、角O1PO2の大きさを求めよ。 (2) O1O2の長さの最小値を求めよ。 また、そのときのθの値を求めよ。 (1)はまあ、分かったんですが、(正弦定理を使う) (2)のΔPO1O2に余弦定理を使うところまで分かったのですが、 そこから分からないんです。 (1)もあっていないかもしれないので、わかりやすい解説を宜しくお願いします。
お返事2000/9/14
from=武田
問1 正三角形△PQRの1辺PR=RQ=PQ=1 補助線O1 RとO2 Qを引く。 円周角と中心角の関係より、 ∠PO1 R=2θ ∠PO2 Q=2∠B=2(90°-θ) △PO1 Rにおいて、O1 P=O1 R=r1 (半径)とすると、余弦定理より、 12 =r1 2 +r1 2 -2r1 r1 cos2θ r1 2 (2-2cos2θ)=1 1 1 r1 2 =───────=───────── 2-2cos2θ 2(1-cos2θ) 1 =───── 4sin2 θ 1 r1 =──── ……① 2sinθ △PO2 Qにおいても、同様にして、 1 r2 =──── ……② 2cosθ ∠O1 PO2 =∠O1 PR+∠RPQ+∠O2 PQ =(90°-θ)+60°+θ=150°……(答) 問2 △O1 PO2 において、O1 O2 =xとおくと、①②と余弦定理より、 1 1 1 x2 =─────+─────-──────・cos150° 4sin2 θ 4cos2 θ 2sinθcosθ cos2 θ+sin2 θ -√3/2 =────────-────── 4sin2 θcos2 θ 2sinθcosθ 1 √3 =─────+───── sin2 2θ 2sin2θ 2+√3sin2θ =──────── 2sin2 2θ
最小値を求めるために、x2 =yとおき、微分する。 √3cos2θ・2・2sin2 2θ-(2+√3sin2θ)4sin2θ・cos2θ・2 y′=──────────────────────────────────── 4sin4 2θ 4√3sin2 2θcos2θ-8√3sin2 2θcos2θ-16sin2θcos2θ =───────────────────────────────── 4sin4 2θ -4√3sin2 2θcos2θ-16sin2θcos2θ =────────────────────── 4sin4 2θ (-2√3sin2θ-8)sin4θ =─────────────── 4sin4 2θ y′=0と、角の範囲0°<θ<90°より、 sin4θ=0より、θ=45° -2√3sin2θ-8=0より、sin2θ=-4/√3<-1となり解なし したがって、 θ=45°のとき、最小値は y=x2 2+√3sin2θ 2+√3・1 2+√3 =────────=───────=───── 2sin2 2θ 2・12 2 平方根をとると、 √(2+√3) √(4+2√3) √3+1 x=───────=────────=──── ……(答) √2 2 2