質問<321>2000/9/14
題名の通りなんですが因数定理と剰余定理がよくわかりません。 問題がどうというより意味が分かってないんです。 どういう時に使うのか、この二つの見分け方などが分かりません。 そのほか何かこうすればいい、というようなのがあれば そちらもよろしくお願いします。
お返事2000/9/15
from=武田
因数分解をするときに使うのが、因数定理で、 わり算して余りを求めるのが、剰余定理です。 f(x)=x3 -2x-1とおいたとき、 f(1)=13 -2・1-1=1-2-1=-2 これが剰余の定理。 つまり、代入したx=1を変形して、(x-1) 3次式f(x)を(x-1)で割ったときの余りが、この-2である。 確かめに実際にわり算をしてみると、 x2 +x -1 ____________ x-1)x3 -2x-1 x3 -x2 ───────── x2 -2x x2 - x ──────── - x-1 - x+1 ────── -2 上記のような縦書きのわり算をするのは大変なので、剰余の定理は便利です。 同様に f(-1)=(-1)3 -2(-1)-1=-1+2-1=0 これが因数定理です。 つまり、代入したx=-1を変形して、(x+1) これが、3次式f(x)の因数となることを言っている。 これは剰余の定理より、 f(x)=(x+1)Q(x)+0 ↑ 余り =(x+1)Q(x) ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ↑ 因数分解されている。 もう1つの因数Q(x)は、わり算で求めた商にあたる。 蛇足だが、わり算は組立除法が便利である。 やってみると、 f(x)=x3 -2x-1の係数を並べて、 1 0 -2 -1 |-1←これが(x+1) -1 1 1  ̄ ̄ ̄ ─────────────── 1 -1 -1| 0 ←これが余り ^^^^^^^^^^^^^^ ↑ これが商の係数 Q(x)=x2 -x-1 したがって、 f(x)=(x+1)(x2 -x-1)