質問<247>2000/4/1
お久しぶりです。 「かっち」です。 今年も(!?)どうぞよろしくお願いします。 僕は、花粉症に悩まされて大変です。 武田さんは、大丈夫ですか?? ところで、また分からない問題があったので、教えていただきたいと思 って、メールしました。 問題 :f(x) =2^x (←2のX乗)、g(x) =log4x (←底が4) 、h(x) =x^2 (←Xの2乗)とするとき、 次の関数を求めよ。 また、その定義域を記せ。 1.f-1(x) (←f(x)の逆関数) 2.f-1{f(x)} (←f(x)の逆関数のx にf(x)を入れたもの) 3.f{f-1(x)} (←f(x)のxにf(x)の逆関数をいれたもの) 4.g{f(x)} (←g(x)のx にf(x)を入れたもの) 5.h[f { g(x)} ] (←f(x)のx にg(x)を入れ、それを h(x) のx に入れたもの) 6.g-1[f-1{ h(x) } ] (←f(x)の逆関数のx にh(x) を入れ、 それをg(x)の逆関数のx に入れたもの) ※ 定義域の決め方がよく分からないので、その辺を分かりやすく 書いていただけたらありがたいです。 それでは、よろしくお願いします。
お返事2000/4/3
from=武田
問 f(x)=2x g(x)=log4x h(x)=x2 のとき、 f-1(x)=log2x g-1(x)=4x (1)f-1(x)=log2x xは真数(対数記号logの後ろの底2の後ろを真数という) だから、定義域はx>0……(答) (2)f-1{f(x)}=log2(2x) =xlog22 =x だから、定義域はすべての実数……(答) (3) log2x f{f-1(x)}=2 =x | log2x |y=2 とおき、両辺に対数をとると、 |log2y=log2x・log22 | =log2x・1 |したがって、y=x したがって、定義域はx>0……(答) (4)g{f(x)}=log4(2x) =xlog42 =xlog441/2 =1/2・xlog44 =x/2 だから、定義域はすべての実数……(答) (5) log4x h[f{g(x)}]=(2 )2 2log4x =2 log4x =4 =x だから、定義域はx>0……(答) (6) log2(x2) g-1[f-1{h(x)}]=4 2log2x =4 log2x =16 =x4 | log2x |y=16 とおき、両辺に対数をとると、 |log2y=log2x・log216 | =log2x・4 | =4log2x | =log2x4 |したがって、y=x4 したがって、定義域はx≠0のすべての実数……(答) (追伸) 折り返し、かっち君から再質問が来ました。 「定義域のことで、(1)は理解できるのですが、あとの5題の決め方 がわかりません。ある人に聞いたら、答えがXになったからといって、 定義域が実数全体になるとは限らないということでした。(2)~(6) の定義域を決める根拠みたいなやつを教えてください。お願いします。」 合成関数の最初の代入した形がヒントです。その状態で、成り立つため のxの範囲が定義域となります。 (2)はlog2(2x) ^^^^←xはすべての実数が入る。 log2x (3)は2^^^^^^←xは正の実数のみ入る。 (4)はlog4(2x) ^^^^←xはすべての実数が入る。 log4x (5)は(2^^^^^^)2 ←xは正の実数のみ入る。 log2(x2) (6)は4 ^^^^←xは0以外のすべての実数が入る。 最初の段階で分かるが、最後の式からは定義域は分かりませんね。