質問<2417>2005/6/11
X>0のとき次の不等式が成り立つことを示せ。 X > sinX > X-Xの三乗/6 ★希望★完全解答★
お便り2005/6/15
from=WU
f(x)=x-sinx g(x)=SINx-x+x^3/6 とするとf(x)については-1≦SINX≦1を考慮すると、 0<X≦1のみの範囲でf(x)について0より大きいことが 言えれば良い。そこで、 f(x)=x-SINx (0<x≦1) f’(x)=1-COSx≧0 (∵COSx<1) であるからf(x)は単調増加である。よって、 f(x)>f(0)=1-COS0 すなわち f(x)>0 つまり x-SINx>0 ie x>SINx -① 次に、g(x)について g'(x)=COSx-1+1x^2/2 g"(x)=-SINx+x>0(∵f(x)) よってg'(x)は単調増加であるので g'(x)>g'(0)=0 よってg(x)は単調増加であると分るので、 g(x)>g(0)=0 すなわち SINx>x-x^3/6 -② ①②から x>SINx>x-x^3/6
お便り2005/6/15
from=wakky
もっとエレガントな解法があるのかもしれませんが、 地味にやってみました。 f(x)=x-sinxとおく。 f'(x)=1-cosx≧0 x≧0でf'(x)=0となるのは、x=2nπ(n=0,1,2....)のときだけ よってf(x)はx≧0で単調増加 f(0)=0よりf(x)>f(0)>0 すなわち、x>sinx g(x)=sinx-x+(x^3)/6とおく。 g'(x)=cosx-1+(1/2)x^2 g''(x)=-sinx+1≧0 x≧0でg''(x)=0となるのはx=(π/2)+2nπのとき よってg'(x)はx≧0で単調増加,g(0)=0より x>0では、g'(x)>g'(0)=0 したがってg(x)はx≧0で単調増加 g(x)>g(0)=0 すなわち、sinx>x+(x^3)/6 以上から、与えられた不等式が成り立ちます。
お便り2005/6/16
from=juin
x>0のとき、sinx<x 証明 単位円を考える。O(0,0),A(1,0)とし、単位円周上の点 P(cosx,sinx)を考える。(0<x<π/2) △OAP=(1×sinx)/2,扇形OAP=(1×1×x)/2 扇形OAPは△OAPを含むから、sinx<x x≧π/2のとき、sinx≦1<π/2≦x 終 これを使うとlim(sinx/x)=1 (x->0)を示すことができる。 さらに、(sinx)'=cosxも示すことができる。 これらを使い x-x^3/3!<sinxを証明できる。