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①x^3-15x^2+71x-a=0の3つの解が等差数列をなすとき、解とaの値を求めよ。 ②整係数の代数方程式f(x)=0がx=1-2^(1/3)+2^(2/3)を解としてもてば、 f(x)はx^3-3x^2+9x-9で割り切れることを証明せよ。 参考書を見ましたが、似たような問題がないため、断念です。 わかる方がいましたらどうぞよろしくお願い致します。
お便り2004/4/15
from=wakky
①
三次関数の解と係数の関係を利用します。
おさらいすると
ax^3+bx^2+cx+d=0の三つの解をα,β,γとすると
α+β+γ = -b/a
αβ+βγ+γα = c/a
αβγ = -d/a
そこで問題に入ります。
三つの解が等差数列になるのだから
三つの解をそれぞれ
s-d,s,s+dとおきます。
(s,s+d,s+2dでもいいですけど、こっちの方が計算が楽になります。)
そこで解と係数の関係を使って
(s-d)+s+(s+d)=3s=15より
s=5
5(5-d)+5(5+d)+(5+d)(5-d)=71より
(途中計算省略)
d^2=4 となり d=±2
したがって三つの解は
5-2,5,5+2
5+2,5,5-2
どっちにしても
x=3,5,7が三つの解になります
解と係数の関係から
3×5×7=aより
a=105
ちなみに逆証すると
(x-3)(x-5)(x-7)=0を展開・整理すると
ちゃんと与式になります。
②
g(x)=x^3-3x^2+9x-9とおいて
x=1-2^(1/3)+2^(2/3)のとき
g(x)=0になればいいですね。
x=1-2^(1/3)+2^(2/3)は
f(x)=0の解だから
同時にg(x)=0の解であれば
f(x)はg(x)を因数にもつことになります
つまり、割り切れるってことになりますね。
ここでちょっと工夫して
g(x)=x^3-3x^2+9x-9
    =(x-1)^3+6x-8
x-1=2^(2/3)-2^(1/3)だから
(途中計算省略します)
(x-1)^3+6x-8=0
つまりf(x)はg(x)で割り切れます。
お便り2004/4/16
from=山賊
問1 与式の解をα,β,γ(α<β<γ)とおくと 解と係数の関係より α+β+γ=15 …(1) αβ+βγ+γα=71 …(2) αβγ=a …(3) α,β,γがこの順に等差数列をなすとすると α+γ=2β (1)に代入して β=5 よって α+γ=10 …(4) (2)より (α+γ)β+γα=50+γα=71 よって γα=21 …(5) これと(3)より a=105 (4),(5)より α,γはtの2次方程式 t^2-10t+21=0 の2解なのでこれを解いて t=3,7 よってa=105,解は3,5,7 問2 g(x)=x^3-3x^2+9x-9 とおく また、f(x)をg(x)で割った商をQ(x) 余りをR(x)とおくと f(x)=g(x)Q(x)+R(x) …(1) ここで g(1-2^(1/3)+2^(2/3))=0 仮定より x=1-2^(1/3)+2^(2/3)の時 f(x)=0 よって (1)より R(x)=0 よって f(x)=0 の解がx=1-2^(1/3)+2^(2/3) のときf(x)はx^3-3x^2+9x-9で割り切れる
 
 
 
 
