質問<1382>2003/9/4
2個のさいころを同時に投げてでた目の和によって、平面上の点pを動かす。 点pが点(X,Y)にあるとき、出た目の和が6以下のときは点(X、Y+1)に、 でた目の和が7のときは、点(X+1,Y+1)に、でた目の和が8以上のときは 点(X+1,Y)に動かす。いま、点pが原点にあるとき、さいころを投げる回数が 5回以下で点(3,3)に到達する確率は? この問題の解答は知っているのですが、(細野シリーズ確率練習24にあり ます) 1。全事象が{5回以下で(3,3)に到達すること}なら、その中の、根元 事象がよく分かりません。3回、4回、5回で到達する事象はどれも同様に 確からしいのですか。どんなのが同様に確からしいですか。 2。このように同様に確からしい根元事象がわからない確率をやっていると 常に不安な気持ちになります(形式的にはできないこともないですが) つまり、排反とわかっていても3回で到達する確率+4回での確率+5回で の確率がやっていておぼつかないのです。頭のなかでPa/Pnが浮かばず、 それでも求められるのか気になります。 3。教科書の乗法定理の導き方は、ある特殊な例から導き出し、だから一般 にも言えるだろうとあるので一般の証明がどうなるか気になります。 長くなってすみませんが、調べても分からなかったことばかりなので 誰か教えてください。
お返事2003/9/12
from=武田
2つのサイコロの目の和が6以下のとき、進行a、7のとき進行b、 8以上のとき進行cとする。
原点からA(3,3)まで進むのに、サイコロを投げる回数を5回以下 とすると、図のように 3回のとき、(b,b,b) 4回のとき、(a,b,b,c) この4回の順番はいろいろ取れるので、 4! ――――――=12通り 1!2!1! このそれぞれの場合の起こり方は、同様に確からしい。 5回のとき、(c,c,b,a,a) この5回の順番はいろいろ取れるので、 5! ――――――=30通り 2!1!2! このそれぞれの場合の起こり方は、同様に確からしい。 したがって、 進行aが起こる確率は、15/36=5/12 進行bが起こる確率は、 6/36=1/6 進行cが起こる確率は、15/36=5/12 3回のときの確率は、 1 1 1 1 ―×―×―=―――=0.004629……… 6 6 6 216 4回のときの確率は、 5 1 1 5 25 12×――×―×―×――=――― 12 6 6 12 432 =0.057870……… 5回のときの確率は、 5 5 1 5 5 3125 30×――×――×―×――×――=――――― 12 12 6 12 12 20736 =0.150704……… 合計して、 約0.004629+約0.057870+約0.150704 =約0.213203 ≒0.213(約21.3%) さいころを投げる回数が5回以下で、点(3,3)に到達する確率は 約21.3%………(答)