質問<406>2001/2/8
武田先生、先日は回答してくださいましてありがとうございました。 ところで、お手数で恐縮ですが、また質問させていただきますと、 以下のような連立方程式があるのですが、これはどのように解けば よいのでしょうか? a、b、c、d、e、fは定数、x、yは変数で、 連立方程式は ax+by+c=x [ dx+ey+f=y です。 解答は、 x=(1-e)c+bf ―――――――― (1-a)(1-e)-bd y=cd+(1-a)f ―――――――― (1-a)(1-e)-bd となるようなのですが、 私がつっかえてしまうのが、xの場合で申しますと、 x= bf ÷ 1- bd + ―――――― ―――――― (1-e)(1-a) (1-e)(1-a) c 1-bd ―― ÷ ―――――― 1-a (1-e)(1-a) から、どう計算すればよいのかがわからないのですが。
お返事2001/2/9
from=武田
資格試験受験生さんが計算した途中の式がどのようにして 求めたのか分かりませんが、普通答えの出し方は2つあります。 (1)連立方程式の消去法で解く方法 (2)行列から求める方法 まず、消去法でやってみましょう。 { ax+by+c=x { dx+ey+f=y 変形して、 {(a-1)x+by=-c……① {dx+(e-1)y=-f……② ①×(e-1)-②×bより、 (a-1)(e-1)x+b(e-1)y=-c(e-1) -) bdx+b(e-1)y=-bf ──────────────────────────── {(a-1)(e-1)-bd}x=-c(e-1)+bf 変形して -c(e-1)+bf x=──────────────……(答) (a-1)(e-1)-bd 行列でもやってみましょう。 {(a-1)x+by=-c……① {dx+(e-1)y=-f……② 行列になおして、 (a-1 b )(x) (-c) ( )( )=( ) ( d e-1)(y) (-f) A=(a-1 b )、X=(x)、B=(-c)とおくと、 ( ) ( ) ( ) ( d e-1) (y) (-f) 行列式 detA=(a-1)(e-1)-bdだから 逆行列 1 (e-1 -b) A-1=────・( )となる。 detA (-d a-1) A・X=Bより、 X=A-1・B 1 (e-1 -b) (-c) =────・( )・( ) detA (-d a-1) (-f) 1 (-c(e-1)+bf ) =────・( ) detA ( cd-f(a-1) ) したがって、 -c(e-1)+bf -c(e-1)+bf x=──────────=──────────────……(答) detA (a-1)(e-1)-bd