質問<3693>2008/3/13
x^2 をで割ると x-1 余り, (x+1)^2 で割ると x 余る整式のうちで, 次数が最も低い整式は【 ア 】次式で,この整式の最高次の係数は【 イ 】, x の係数は【 ウ 】,定数項は【 エ 】である。 あてはまる答えは 【 ア 】=3 【 イ 】=2 【 ウ 】=1 【 エ 】=-1 です。 “次数が最も低い”という感覚はつかめても決定的な理由が思い当たりません。 また,整式をP(x)としてもP(0)=-1より定数項しか見つかりません。 剰余の定理の応用の仕方をお教下さい。 ★希望★完全解答★
お便り2008/3/15
from=phaos
求める式を P(x) と置くと, P(x) = x^2 Q_1(x) + x - 1 = (x + 1)^2 Q_2(x) + x と置くことが出来る。 従って x^2 Q_1(x) - 1 = (x + 1)^2 Q_2(x). Q_1, Q_2 が定数だとすると, (共に 0 のときは定数項が一致しないので, 0 でないとすると) 左辺は x の一次の項がなく, 右辺にはあるので, 矛盾。 従って, Q_1, Q_2 は少なくとも一次式である。 今, Q_1(x) = ax + b, Q_2(x) = cx + d と置く。 代入して x^2(ax + b) - 1 = (x + 1)^2(cx + d) ax^3 + bx^2 - 1 = cx^3 + (2c + d)x^2 + (c + 2d)x + d 従って a = c, b = 2c + d, c + 2d = 0, d = -1. これは解けて, a = c = 2, b = 3, d = -1 となる。 このとき P(x) = 2x^3 + 3x^2 + x - 1 となって, 題意を満たす。 (以下略) そういうわけなので, 別に剰余の定理の問題ではありません。 言ってみれば除法定理の問題です。