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点pは数直線上の原点にある。硬貨を投げて表が出ると+1進み、 裏だ出ると-1進む。座標が4である点をAとして、次の問いに答えよ。 (1)硬貨を10回投げて、点Pが点Aにくる確率を求めよ。 (2)硬貨を8回投げて、点Pが点Aにくる確率を求めよ。 ★完全解答希望★
お便り2006/9/17
from=亀田馬志
う~~ん・・・・・・。
これはいわゆるランダムウォークと言われる問題の基礎的な部分なんですが、
僕はこのテの「確率過程」と言われるジャンルが苦手で(笑)、かついまだ勉強中の身です。
また、nanaさんがどの程度確率論を勉強しているのか全然把握できないので、
本来マズいんですが、敢えて「問題を解く為のテク」と言う形で書きますね。
要するに「こう言う問題を見たらこう解け」と言う話にします。暗記モノに落して
しまいましょう。
まあ、これで納得できなかったら(と言うか暗記モノでは納得できる/できない、
ではなくってただそうやれ、って事ですが)また質問してみるとかしてみて下さい。
多分僕よりももっと説明が上手い人がいるかもしれませんし、ハッキリ言うと、
「確率過程」に関する易しい入門書を読んだ方がマシな気がします。
本来、「数学的にキレイに解く」のを考えなければ、単に樹形図を描けば済む問題です
(他にも色々なアプローチがあるかもしれません)。が、試行数が増えるとこれが
ややこしい。
一般に、次のような問題、
「点pは数直線上の原点にある。確率πで+1進み、
確率1-πで-1進む。座標がxである点をAとして、n回の試行で点Pが点Aにくる
確率Pを求めよ」
を見かけた場合、二項分布を使った次の公式Pに当て嵌めます。
n+x=偶数、-n<x<nの時、
P(x)=combin{n, (n+x)/2}*π^{(n+x)/2}*(1-π)^{(n-x)/2}
それ以外の条件の時
P(x)=0
これだけです。
敢えてここでは二項分布の式の解説はしませんが、問題に即して適切な値を
代入すればそのまま自動に答えが得られます。
例えば(1)の場合はπ=1/2、n=10、x=4として上の式に値を代入すれば
そのまま答えが得られます。
例によって、ちょっとパソコン(Microsoft Excel)で得られた回答と確率分布を
見てもらいましょう。前提知識としては、極端な結果としては点pは最大でx=10、
最小でx=-10の位置にいる、って事だけは自明とします。
| 硬貨を10回投げて点pが取りえる数直線上の位置 | その確率P | 
| -10 | 0.000976563 | 
| -8 | 0.009765625 | 
| -6 | 0.043945313 | 
| -4 | 0.1171875 | 
| -2 | 0.205078125 | 
| 0 | 0.24609375 | 
| 2 | 0.205078125 | 
| 4 | 0.1171875 | 
| 6 | 0.043945313 | 
| 8 | 0.009765625 | 
| 10 | 0.000976563 | 
| 確率の総和 | 1 | 
| 硬貨を8回投げて点pが取りえる数直線上の位置 | その確率P | 
| -8 | 0.00390625 | 
| -6 | 0.03125 | 
| -4 | 0.109375 | 
| -2 | 0.21875 | 
| 0 | 0.2734375 | 
| 2 | 0.21875 | 
| 4 | 0.109375 | 
| 6 | 0.03125 | 
| 8 | 0.00390625 | 
| 確率の総和 | 1 | 
 
 
 
 
