質問<3384>2006/9/14
教えて下さい。 mがm>0の範囲を動くとき、 直線y=mx+m^2の通り得る範囲を求めxy平面上に図示せよ。 ★完全解答希望★
お便り2006/9/26
from=下野哲史
mがm>0の範囲を動くとき、 直線y=mx+m^2の通り得る範囲を求めxy平面上に図示せよ。 m^2+xm-y=0 が m>0 の解を持つようにすればよい。 D=0 の場合、その解が m>0 であればよいので x^2+4y=0 かつ -x/2>0 つまり放物線 y=-1/4 x^2 の x<0 の部分 これと D>0 の場合 2つともに解が正である x^2+4y>0 かつ -x/2>0 かつ -y>0 つまり y>-1/4 x^2 かつ x<0 かつ y<0 1つが正で1つが負である x^2+4y>0 かつ -y<0 つまり y<-1/4 x^2 かつ y>0 これはない! これより ・放物線 y=-1/4 x^2 の x<0 の部分 ・y>-1/4 x^2 かつ x<0 かつ y<0 をあわせた y>= -1/4 x^2 の x<0 かつ y<0 の部分 いかがですか?
お便り2006/10/1
from=平 昭
こんにちは。 「直線の通り得る範囲」とは、数学的にどんな条件を満たせばよいのか、 を考えるのが第1のポイントです。 題意の直線がある点P(x、y)を通れる、とは、言い換えれば、 適当なmを選べば、等式 y=mx+m^2 が成り立つ、、、★ ということです。ただし、問題の条件からm>0とします。 逆に、m>0であるどんなmをもってきても、この等式が成り立たないなら、 題意の直線は、点P(x、y)を通れません。 ★はつまり、下野さんが<3384>の解答に書かれたように、 方程式 m^2+mx-y=0が、正の解を少なくとも一つ持つ、、★★ ことと同じです。 なお、以下では説明の便宜のため、方程式の左辺≡f(m)と書きます。 さて、★★が成り立つには、まず f(m)=(m+x/2)^2-(x^2+4y)=0 が(正であろうが負であろうがとにかく) 解を持つことが必要です。 これはつまり、x^2+4y≧0、、、① を意味します。 さらに、解の1つは正でないといけません。解の正負を調べるため 放物線 f(m)=0 の軸に注目します。軸の方程式ははもちろん、 m=-x/2ですね。 解の片方は必ず軸より右側、または軸と同じ位置(重解のとき)にあるわけですから、 (a)-x/2>0つまりx<0なら、条件①の下で常に題意を満たす。 (b)-x/2=0 つまりx=0なら重解だと解は0のみとなり不適。重解でなければ 解の1つは常に正で、題意を満たす。これはつまり、 x^2+4y=4y>0 を意味します。 (c)-x/2<0、つまりx>0なら、f(m)=0が正の解を持つ必要十分条件は f(0)=-y<0、つまりy>0です。 (理由:f(m)はm>-x/2で単調に増加しますから、 f(0)≧0だと、m>0の時、常にf(m)>0となって、正の解はありません。 一方、十分大きい正の数Mを取れば、f(M)>0となるのは明らかですから、 f(0)<0ならば、f(m)=0は、 0とMの間に解を持ちます)。 このとき、自動的にx^2+4y>0も満たしています。 まとめると、求めるx、yの範囲は (1)x<0かつx^2+4y≧0 (2)x≧0かつy>0 のどちらかを満たす場合、ということになります。 なお、下野さんの答えでは、題意の直線は第1象限も第2象限も通れなくなります。 計算違いをされたようですね。