質問<287>2000/7/24
こんにちは。 実は確率と数列で分からないので教えていただけないでしょうか? [確率] M姉妹、T姉妹、N姉妹、G姉妹の計8名が 円形のテーブルの周りに無作為にすわるとき 姉妹同士が一組も隣り合わない確率を求めよ [数列] 1.2.4.3.6.9.4.8.12.16.5.10.15.20.25....... なる数列{An}がある (一群が1)(二群が2.4.)(三群が3.6.9)(四群が4.8.12.16) (五群が5.10.15.20.25) ただしK群は、初項K,公差K、項数Kの等差数列である また、自然数mに対して、f(m)を数列{An}にmが現れる回数 とする。 (1)f(m)=5となるmを小さいものから順にかけ (2)f(2m)=2f(m)となるmはどのような自然数か?
お返事2000/7/25
from=武田
問1 [確率]の方は、未解決問題の方に移しましたが、川口高志さんから お便りをいただきました。ヒントとなる考え方がありました。やはり、 確率は発想ですね。川口さんに感謝!!下にお便りとして掲載しました。 問2(1) [数列] 1群 1 2群 2 4 3群 3 6 9 4群 4 8 12 16 5群 5 10 15 20 25 6群 6 12 18 24 30 36 k群のl番目をak,lとすると、 ak,l=k+(l-1)・k=kl 自然数m=kl(ただし、k≧l)より、 m 1 2 3 4 5 6 …… k 1 2 3 4 2 5 6 3 …… l 1 1 1 1 2 1 1 2 …… f(m) 1 1 1 2 1 2 …… 例えば18と言う数は6群の3列目にあるが、 18を2つの数の積に直すと、 18=18×1,9×2,6×3, 3×6,2×9,1×18 18群1列と9群2列と6群3列の3カ所に出てくる。k≧lより、 下の3カ所は存在しない。 したがって、f(18)=3となる。 同様に24を例にとると、 24=24×1,12×2,8×3,6×4, 4×6,3×8,2×12,1×24 24群1列と12群2列と8群3列と6群4列の4カ所に出てくる。 同様に下の4カ所は存在しない。 したがって、f(24)=4 同様に36を例にとると、 36=36×1,18×2,12×3,9×4,6×6, 4×9,3×12,2×18,1×36 したがって、f(36)=5 以上の3例から、f(m)の式を作るために、素因数分解を利用する。 18=2×3×3=2×32 約数の個数は(1+1)×(2+1)=2×3=6 半分は使わないので、6÷2=3 したがって、f(18)=3 24=2×2×2×3=23 ×3 約数の個数は(3+1)×(1+1)=4×2=8 半分は使わないので、8÷2=4 したがって、f(24)=4 36=2×2×3×3=22 ×32 約数の個数は(2+1)×(2+1)=3×3=9 9÷2=4.5 四捨五入して、5 これは6×6を繰り入れているからこうなる。 したがって、f(36)=5 以上より、f(m)=5となるのは、5と4.5のときだから、 2倍して、約数の個数が10個、または9個のときである。 10個=10×1,5×2,2×5,1×10 指数で考えると、9乗単独、4乗×1乗を探すと、 29 =512 39 =19683 …… 24 ×3=16×3=48 24 ×5=16×5=80 24 ×7=16×7=112 24 ×11=16×11=176 24 ×13=16×13=208 …… 34 ×2=81×2=162 34 ×5=81×5=405 …… 54 ×2=625×2=1250 …… 次に、9個=9×1,3×3,1×9 指数で考えると、8乗単独、2乗×2乗を探すと、 28 =256 38 =6561 …… 22 ×32 =4×9=36 22 ×52 =4×25=100 22 ×72 =4×49=196 22 ×112 =4×121=484…… 32 ×52 =9×25=225 …… これらの数がf(m)=5となるわけだから、小さい方から並べると、 36,48,80,100,112、162,176,196,……(答) Basicのプログラムを作って確かめてみると、 ############################################################## 100 '素因数分解を利用したfm=5を求めるプログラム 110 dim s(1000) 120 cls 130 for t=2 to 1000 140 for j=2 to t:s(j)=0:next j 150 j=2:s(0)=1:fm=0:i=t 160 if j>sqr(i+1) goto 200 170 if i-int(i/j)*j=0 then s(j)=s(j)+1:goto 190 180 j=j+1:goto 160 190 i=i/j:goto 160 200 s(i)=s(i)+1 210 for j=2 to t 220 if s(j)<>0 then s(0)=s(0)*(s(j)+1) ’ここがポイント 230 next j 240 if s(0)/2-int(s(0)/2)>0 then fm=int(s(0)/2)+1:goto 260 250 fm=s(0)/2 260 if fm=5 then print t; 270 next t 280 end ############################################################## すると、f(m)=5となる自然数mの列 36,48,80,100,112,162,176,…… とでてきます。 問(2) 例えば、24で考えると、 24=23 ×3より、 約数の個数は、(3+1)×(1+1)=4×2=8 8÷2=4 したがって、f(24)=4 24の2倍は48だから、 48=2×24=2×23 ×3=24 ×3 約数の個数は(4+1)×(1+1)=5×2=10 10÷2=5 したがって、f(48)=5 2×f(24)≠f(2・24) 例えば、15=3×5 約数の個数は2×2=4 4÷2=2 したがって、f(15)=2 15の2倍は、30=2×3×5 約数の個数は2×2×2=8 8÷2=4 したがって、f(30)=4 2×f(15)=f(2・15) 例えば、奇数の平方数25=52 約数の個数は3 3÷2=1.5つまり2 したがって、f(25)=2 25の2倍は、50=2×52 約数の個数は2×3=6 6÷2=3 したがって、f(50)=3 2×f(25)≠f(2・25) 例えば、2のとき、 約数の個数は2 2÷2=1 したがって、f(2)=1 2の2倍は、4=22 約数の個数は3 3÷2=1.5 つまり2 したがって、f(4)=2 2×f(2)=f(2・2) 例えば、1のとき、 約数の個数は1 1÷2=0.5 つまり1 したがって、f(1)=1 1の2倍は、2 約数の個数は2 2÷2=1 したがって、f(2)=1 2×f(1)≠f(2・1) 以上から、2×f(m)=f(2・m)が成り立つのを小さい方 から並べると、 2,3,5,7,11,13,15,17,19,21,23,27,……(答) これもパソコンで確認すると、 ############################################################## 100 '素因数分解を利用した2×f(m)=f(2・m)となるmを 求めるプログラム 110 dim s(1000),f(1000) 120 cls 130 for u=2 to 200:f(u)=0:next u 140 for p=2 to 200 150 for q=2 to p:s(q)=0:next q 160 j=2:s(0)=1:i=p 170 if j>sqr(i+1) goto 210 180 if i-int(i/j)*j=0 then s(j)=s(j)+1:goto 200 190 j=j+1:goto 170 200 i=i/j:goto 170 210 s(i)=s(i)+1 220 for r=2 to p 230 if s(r)<>0 then s(0)=s(0)*(s(r)+1) 240 next r 250 if s(0)/2-int(s(0)/2)>0 then f(p)=int(s(0)/2)+1:goto 270 260 f(p)=s(0)/2 270 next p 280 for t=2 to 100:a=2*f(t):b=f(2*t) 290 if a=b then print t;:goto 300 295 print "*"; 300 next t 310 end ############################################################## 2,3,5,7,11,13,15,17,19,21,23,27,…… これを自然数100まで調べてみると、 2と、3以降の奇数の列(平方数は除く)と言うことが確認できた。
お便り2000/7/26
from=川口高志
問1 こんにちは。 未解決問題の確率なのですがこれってそんなに難しい問題なのでしょうか? >[確率] >M姉妹、T姉妹、N姉妹、G姉妹の計8名が >円形のテーブルの周りに無作為にすわるとき >姉妹同士が一組も隣り合わない確率を求めよ [解] 2組の姉妹の座り方x2は2通り. 3組の場合x3は,x2の間のどこかに,2人入ることになるので, x3=x2+4P2=2+12=14 4組のときは,6つの間のどこかに2人はいるので, x4=x3+6P2=14+30=44 求める確率は p(4)=44/7!=11/420 これで大丈夫だと思うのですが考え違いがありますでしょうか・・・
お返事2000/7/27
from=武田
問1 >[確率] >M姉妹、T姉妹、N姉妹、G姉妹の計8名が >円形のテーブルの周りに無作為にすわるとき >姉妹同士が一組も隣り合わない確率を求めよ [正解] 2組の姉妹の座り方をまず考える。 ある姉妹の姉Aを固定すると、その反対側に妹a すると、もう一組の姉妹は黄色2カ所に入れれば、隣接しないから 2 P2 =2!=2通り。姉妹3組の場合は、上の図の間の4カ所に残りの姉妹が入れば、隣接 しないから、4 P2 =12通り
積の法則より、 2×12=24通り 姉妹4組の場合は、上の図の2カ所に三番目の姉妹が入ったとして、 青色で表すと、残りの姉妹は間の6カ所の中から2カ所選べば、隣接 しないから、6 P2 =30通り
したがって、積の法則より 24×30=720通り 求める確率は 720 720 1 P(4)=──────=─────=─ ……(答) (8-1)! 5040 7