質問<2692>2005/11/15
「原点を中心とする半径1の円周上に,三点A、B、Cをとる。 このとき,AB^2+BC^2+CA^2≦9となることを証明しなさい。 また、=9となるのはどのようなときか」 という問題が解けず困っています。 どなたかご教授いただけるとありがたいです。。 ★希望★完全解答★
お便り2005/11/23
from=Fuga Hoge
A = (1, 0), B = (cosθ, sinθ), C = (cosφ, sinφ) とおいて計算。 等号成立の必要十分条件は ABC が正三角形であること。
お便り2006/9/11
from=平 昭
こんにちは。座標計算に持ち込む手もありますが、 計算の実行はかなり大変なようです。 そこで、なるべく計算が楽なよう、位置ベクトルの大きさと内積を使って、 式を立てようと考えました。 これだと式に対称性が残るので、考えやすい気がします。 【解答】 A、B、Cの位置ベクトルをそれぞれa、b、cとする (面倒なので→記号は省略します。これ以降、小文字のa、b、cは全てベクトルだと 思って読んで下さい。) 位置ベクトルの始点を原点とすれば、条件より|a|=|b|=|c|=1である。また、 AB^2+BC^2+CA^2 =|a-b|^2+|b-c|^2+|c-a|^2 と書けて、この式は =2(|a|^2+|b|^2+|c|^2)-2{(a,b)+(b,c)+(c,a)} =6-2{(a,b)+(b,c)+(c,a)} と変形できる。 ここで、 -2{(a,b)+(b,c)+(c,a)} =-{(a+b+c,a+b+c)-(|a|^2+|b|^2+|c|^2)} =-(|a+b+c|^2-3) =3-|a+b+c|^2 ≦3であり、等号はa+b+c=0→(0ベクトルをこう書くことにします)の時に 成立する。 これより AB^2+BC^2+CA^2≦6+3=9 である。 またa+b+c=0→の時、 a+b=-cで、この時|a+b|=|c|=1 ここで |a+b|^2=|a|^2+|b|^2+2(a,b)=2+2(a,b) であるから、 2(a,b)=-1 これより、aとbのなす角をθとすれば、cosθ=-1/2 0<θ<πとして一般性を失わないから、θ=2π/3 同様に、bとc、cとaのなす角も2π/3となる。 この時、ABCは正三角形である。