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「原点を中心とする半径1の円周上に,三点A、B、Cをとる。 このとき,AB^2+BC^2+CA^2≦9となることを証明しなさい。 また、=9となるのはどのようなときか」 という問題が解けず困っています。 どなたかご教授いただけるとありがたいです。。 ★希望★完全解答★
お便り2005/11/23
from=Fuga Hoge
A = (1, 0), B = (cosθ, sinθ), C = (cosφ, sinφ) とおいて計算。 等号成立の必要十分条件は ABC が正三角形であること。
お便り2006/9/11
from=平 昭
 こんにちは。座標計算に持ち込む手もありますが、
計算の実行はかなり大変なようです。
そこで、なるべく計算が楽なよう、位置ベクトルの大きさと内積を使って、
式を立てようと考えました。
これだと式に対称性が残るので、考えやすい気がします。
【解答】
A、B、Cの位置ベクトルをそれぞれa、b、cとする
(面倒なので→記号は省略します。これ以降、小文字のa、b、cは全てベクトルだと
思って読んで下さい。)
 位置ベクトルの始点を原点とすれば、条件より|a|=|b|=|c|=1である。また、
 AB^2+BC^2+CA^2
=|a-b|^2+|b-c|^2+|c-a|^2
と書けて、この式は
=2(|a|^2+|b|^2+|c|^2)-2{(a,b)+(b,c)+(c,a)}
=6-2{(a,b)+(b,c)+(c,a)}
と変形できる。
 ここで、
 -2{(a,b)+(b,c)+(c,a)}
=-{(a+b+c,a+b+c)-(|a|^2+|b|^2+|c|^2)}
=-(|a+b+c|^2-3)
=3-|a+b+c|^2
≦3であり、等号はa+b+c=0→(0ベクトルをこう書くことにします)の時に
成立する。
これより
AB^2+BC^2+CA^2≦6+3=9 である。
またa+b+c=0→の時、
a+b=-cで、この時|a+b|=|c|=1
ここで
|a+b|^2=|a|^2+|b|^2+2(a,b)=2+2(a,b)
であるから、
2(a,b)=-1
これより、aとbのなす角をθとすれば、cosθ=-1/2
0<θ<πとして一般性を失わないから、θ=2π/3
同様に、bとc、cとaのなす角も2π/3となる。
この時、ABCは正三角形である。
 
 
 
 
