質問<2229>2005/3/10
|a|<1,|b|<1のとき,|a+b|+|a-b|<2を証明せよ。 分からないのでおしえてください。 ★希望★完全解答★
お便り2005/3/12
from=KINO
a+b と a-b の符号で場合分けします。 本質的にはこれらが同符号か,異符号かの区別しかありませんが, 余計にわかりにくくなりますので,解答は長くなりますが 4通りの場合を全て調べることにします。 その前に絶対値記号の基本事項を確認しておきます。 そもそもの定義は ・x≧0 ならば |x|=x, x<0 ならば |x|=-x. これから次のことがわかります: ・±x≦|x|. あと,これも必要です: ・|xy|=|x||y|. それでは場合分けをひとつずつ調べましょう。 (1) a+b≧0, a-b≧0 のとき |a+b|+|a-b|=(a+b)+(a-b)=2a≦|2a|=2|a|. (2) a+b≧0, a-b<0 のとき |a+b|+|a-b|=(a+b)-(a-b)=2b≦|2b|=2|b|. (3) a+b<0, a-b≧0 のとき |a+b|+|a-b|=-(a+b)+(a-b)=-2b≦|2b|=2|b|. (4) a+b<0, a-b<0 のとき |a+b|+|a-b|=-(a+b)-(a-b)=-2a≦|2a|=2|a|. 仮定より |a|<1, |b|<1 なのでどの場合も最右辺は 2 より小さくなります。
お便り2005/3/12
from=wakky