質問<1865>2004/8/16
次のことを示しなさい。 実数a,b,c(a≠0)及び複素数αについて、 αがxに関する2次方程式ax2+bx+c=0の解であるならば、 αの共役複素数も方程式ax2+bx+c=0の解である。 ★希望★完全解答★
お便り2004/8/16
from=wakky
2次方程式の解の公式から明らかです。 ax^2+bx+c=0(a≠0)において 実数解を持たない場合は b^2-4ac<0ですから その解は -b±i・√(4ac-b^2) x= --------------------------- 2a -b i・√(4ac-b^2) ----=p ----------------------=q とおくと 2a 2a α=p+qi とすれば もう一つの解は p-qi=αの共役な複素数
お便り2004/8/18
from=UnderBird
from UnderBird 複素数αの共役複素数を本当はαの上にバーを書くのですが、 できないのでα’で代用します。 まず、複素数α、βにおいて (αβ)’=α’β’ (α±β)’=α’±β’ (α/β)’=α’/β’ が成り立つ。(※確認してください) また、αが実数ならば、α’=αです。 さて、αがxに関する2次方程式ax^2+bx+c=0の解であるから a(α^2)+bα+c=0 両辺の共役複素数を取ると (a(α^2)+bα+c)’=0’ より a’{(α’)^2}+b’α’+c’=0’ ここで、a,b,c,0は実数だから a{(α’)^2}+bα’+c=0 がなりたつ。 これは、x=α’ が ax^2+bx+c=0 の解であることを示している。
お便り2004/8/19
from=juin
複素数pの共役複素数をconj(p)であらわす。(1) conj(p+q)=conj(p)+conj(q) (2) conj(pq)=conj(p)conj(q) が成り立つ。 αがax^2+bx+c=0の解であるならばaα^2+bα+c=0 conj(aα^2+bα+c)=conj(0) ここでa,b,c,0は実数だから aconj(α)^2+bconj(α)+c=0 となる。つまり、conj(α)も解になる。