質問<597>2001/8/10
(1)zが虚数でz+1/zが実数のとき、│z│の値aを求めよ (2)(1)で求めたaに対して、zが条件│z│=aを満たしながら動くとき、 w=(z+√2+√2i)^4の絶対値と偏角の動く範囲を求めよ。 よろしくお願いします。
お返事2001/8/13
from=武田
問1 z=x+yiとすると、 1 1 x-yi ―=――――=――――― z x+yi x2 +y2 1 y z+―が実数だから、y-―――――=0より、 z x2 +y2 ∴x2 +y2 =1 |z|=√(x2 +y2 )=√1=1 ∴a=1………(答) 問2 |z|=a=1は、半径1の円上の複素数zだから、 w=(z+√2+√2i)4 目盛りを±100の範囲で、wの描くグラフを書くと、 次のようになった。しかし、これからwの絶対値と偏角の範囲はどうしたものか? ※未解決問題に移した瞬間に、d3さんからアドバイスが届きました。 感謝!!
お便り2001/8/13
from=d3
3年10組12番さん「複素数平面」の解答です. (1) z=r(cosΘ+isinΘ) (r>0)とします. z+1/zの虚数部分=(r-1/r)sinΘ ここで,zが虚数なので,sinΘ≠0から,r-1/r=0. よって,r>0から,r=1,すなわち,│z│の値a=1. (z=0は明らかに条件を満たしません) (2) ここで,│z│=1は,原点中心,半径1の円です. z+√2+√2i=vは, この円上の点zを平行移動(√2+√2iを加える)した点で, │v-(√2+√2i)│=1を表します. この円の中心(√2+√2i)と原点との距離は2, 半径は1ですので,また(√2+√2i)の偏角が45度なので, 15度≦arg(v)≦75度,1≦│v│≦3 (平面上に点と円をかくとわかりやすいです.) w=(z+√2+√2i)^4の絶対値と偏角の動く範囲は, 60度≦arg(w)≦300度,1≦│w│≦81 となります.