質問<559>2001/7/9
x軸上の動点P,Qは同時に原点Oから出発する。それからt秒後のP,Qの 速度をそれぞれu(m/秒),v(m/秒)とするとu=t2-3t+2,v=2at(aは定数) であるという。 (1)a=1/6のとき, P,Qが出発後初めて出会うのは何秒後か。 また、それまでのPの道のりは何mか。 (2)P、Qが出発後初めて出会う時刻をT=t(秒)とする。 aがいろいろな値をとって変わるとき、Tはいかなる範囲を取りうるか。
お返事2001/7/11~12
from=武田
点Pの速度の式を積分して、距離の式を求めると、 x=∫(t2 -3t+2)dt 1 3 =─t3 -─t2 +2t+C 3 2 t=0、x=0より、C=0 1 3 x=─t3 -─t2 +2t……① 3 2 点Qも積分して、 x=∫(2at)dt=at2 +C 同様にC=0 x=at2 ……②問1 1 1 a=─のとき、②はx=─t2 より、 6 6 1 1 3 ─t2 =─t3 -─t2 +2t 6 3 2 6倍して、まとめると、 2t3 -10t2 +12t=0 t3 -5t2 +6t=0 t(t-2)(t-3)=0 ∴t=0,2,3 出発後、PとQが初めて出会うのは、2秒後……(答) それまでのPの道のりは、 1 3 x=─t3 -─t2 +2t 3 2 の極大と極小より、 dx ──=t2 -3t+2=0 dt (t-1)(t-2)=0 ∴t=1,2 t=1のとき、 1 3 5 x=─-─+2=─ 3 2 6 t=2のとき、 8 2 x=─-6+4=─ 3 3 したがって、Pの道のりは、 5 5 2 ─+(─-─ )=1 6 6 3 ∴1m……(答) 問2 P、Qが出発後初めて出会う時刻をT=t(秒)とする。 aがいろいろな値をとって変わるとき、Tが存在する範囲は、 ①と②が接するところが境目だから、 1 3 at2 =─t3 -─t2 +2t 3 2 6倍して、 2t3 -(9+6a)t2 +12t=0 t{2t2 -(9+6a)t+12}=0 判別式D=0より、 D=(9+6a)2 -4・2・12=0 36a2 +108a-15=0 12a2 +36a-5=0 a>0より、 -9+4√6 a=────── 6 したがって、 2t2 -4√6t+12=0 t2 -2√6t+6=0 (t-√6)2 =0 ∴t=√6 したがって、0<T≦√6 ……(答)