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半径1の円の周上に相異なる3点P,Q,Rをとるとき、内積PQ・PRの最小値をもとめよ ★希望★完全解答★
お便り2013/01/10
from=平 昭
 こんにちは。質問<1969>2004/9/27と同じ問題ですね。
どこか出典があるのかな?
 さて、解答です。
 3点P,Q,Rの位置ベクトルをそれぞれp,q,rで表す。
また位置ベクトルの始点は題意の円の中心にとる。
(始点は自由にとってよいのですが、この取り方が自然で
計算が楽だと思います。なお、ベクトルを表す→記号は省略します。)
 すると
PQ・PR=(q-p,r-p)=(q,r)-(q+r,p)+|p|^2
 ここで (q,r)=(1/2){|q+r|^2-|q|^2-|r|^2}であり、
また、始点を円の中心としたから |p|^2=|q|^2=|r|^2=1
よって、q+r とpのなす角をθとすれば
PQ・PR=(1/2)|q+r|^2-(q+r,p)
   =(1/2)|q+r|^2-|q+r||p|cosθ と書ける。、
(つまり、円の中心をOと書けば、求める内積は、
OQとORの2等分線がOPとなす角θと、
ベクトルOQ+ベクトルORの大きさで決まる、ということです。)
 ここで、|q+r|を一定とすると、
右辺はcosθ=1、つまりθ=0で最小となるのは明らか。
 この時
PQ・PR=(1/2)|q+r|^2-|q+r|
   =(1/2)(|q+r|-1)^2-(1/2)
となる。そしてQ,Rは単位円上の異なる点だから、0≦|q+r|<2である。
 よって、PQ・PRは|q+r|=1で最小値(-1/2)をとる。
(図を描いてみると分かりますが、この時、Pは弧RQ上にあって、
△OPQ、△OPRはいずれも正三角形になっています。)
 
 
 
 
