質問<2362>2005/5/19
cos300°の値と、その求め方 できれば、180°を超える360°までのcosの値の求め方教えてください。 ★希望★完全解答★
お便り2005/5/27
from=亀田馬志
もう最近独りで『ロジスティック』なるモノの勉強で大変なんで(笑)、たまには息 抜きもイイだろ、と(笑)。 『解ける問題』ってサイコーですよね(笑)。『解けるんだか解けないんだか分から ん』問題だとアタマに来ます(笑)。 マユさんは『三角比』って言ってる辺り、高校1年生なのかな?もしくは中学生なの かもしれません。 『三角比』ってのは単に三角形に関する話題なんですが、コレが高校2年生くらいに なると『三角関数』なるモノに化けます。コレで『三角形の各角度の和は180度』か ら離れるんですが、ひょっとしたらまだ『単位円』知らないかもしれないんで、そこ から話始めますね。 x-y-座標上に適当な点P(x,y)を置きます。便宜上原点からの距離(取りあえず径とで も呼びましょうか?)を1、つまり√(x^2+y~2)=1なる点とします。ちょっとグラフに 書いてみて下さい。 その点Pと原点とx軸(点Pから降ろした垂線との交点)使って直角三角形が描けますよ ね?そこで径とx軸の間の角度をθとします。よって ・点P(x,y)=(cosθ,sinθ) になる、って事分かりますか?まずその情報を図に書き込んでみてください。 さて、今仮定として径の長さは固定されてて常に『1』です。しかしながら点Pの位置、 ってのはθによって移動可能、ってのは分かるハズです。ハッキリ言っちゃえば半径 1の円としての軌跡を描くんです。これを『単位円』と呼びます。そして、この単位 円上を点Pはグルグル回る。そしてその度に点Pの成分(cosθ,sinθ)の値は変化して 行く。 さて、てなワケで問題見てみましょう。 >>cos300°の値と、その求め方 先ほど『そこで径とx軸の間の角度をθとします。』とか書いたんですが、『300°』 ってのをどう捉えるのか?って問題はなおざりになってました。と言うのも図で 『300°』に関する点Pは何となくプロット出来るでしょう。第4象限上に点Pが存在し てるハズです。 しかしながら『径とx軸の間の角度をθとする』っつっても2つ解釈できるんですよね。 一つはバカ正直に(笑)x=1の点から円の軌跡を考えてグルっと300度計った場合。もう 一つは逆に『x=1から第4象限に直接点Pを60度回す』ズル(笑)。コッチのヒトはアタ マがイイ(笑)。 何でか、ってえと『定義』がこの場合曖昧だからです。通常『角度が正とは単位円で 反時計回りに径を移動させた場合の径とx軸が成す角を表す』んです。つまり2番目の 手法は『ズル』として禁止なんですね(笑)。 しかしながら『数値として見た場合』次の事は明らかなんです。 ・cos300°=cos(-60°)・・・① まず図からこの事は言えます。 次に点Pのx座標はcosθでした。しかしながら第1象限と第4象限のxの値はどちらも正 でしかも数値が一致してるハズです。図で確かめてください。よって次の事も言え ます。 ・cos(-60°)=cos60°・・・② よって①と②より ・cos300°=cos60° と言えます。よって ・cos300°=1/2 になります。 ってのが原理なんですが、イチイチ図書いて確かめていくのもメンドーです。そこで 『加法定理』と言われる強力な武器が数学にはあります。まあ、『裏ワザ』です よね(笑)。 ・cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ・・・③ ・cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ・・・④ ここでαとβは任意です。そこでマユさんの仰る >できれば、180°を超える360°までのcosの値の求め方教えてください。 を考えてみましょう。単純に言うと、 θ=180°+δ=360°-φ のトキどうするか、って事ですね。上の条件を③式、④式に代入してみましょう。 ・cos(180°+δ)=cos180°cosδ-sin180°sinδ・・・③' ・cos(360°-φ)=cos360°cosφ+sin360°sinφ・・・④' ってワケです。アトはcos180°、sin180°、cos360°、sin360°の値が分かればイイ だけです。単位円使って考えてみて下さい。答えは60秒後(笑)。 60秒経ったんで(笑)、結果を示します。 ・cos180°=-1 ・sin180°=0 ・cos360°=1 ・sin360°=0 ってのが答えです。点Pの角度に拠っての座標を考えれば分かりますよね。 よって、 ・cos(180°+δ)=-cosδ ・cos(360°-φ)=cosφ となります。以上です。