質問<1385>2003/9/8
(1) 閉区間[0,1]を定義域とする連続関数f,g…に対して、 d(f,g)=max{|f(x)-g(x)|}、0≦x≦1、、、 とするとき、次式が成り立つことを証明せよ。 ①d(f,g)≧0で、d(f,g)=0とf≡gは同値である。 ②d(f,g)=d(g,f) ③d(f,g)≦d(f,h)+d(h,g) (2) 関数f(x)=1/x は開区間(0,1)で一様連続でないことを証明せよ。 多くてお手数かけると思いますがよろしくお願いしま~す。。
お便り2003/9/14
from=Tetsuya Kobayashi
(1) ① 任意の 0<=a<=1 に対して |f(a)-g(a)|>=0 だから d(f,g)=Max{|f(x)-g(x)|}>=0. f≡g ならば、任意の 0<=a<=1 に対して |f(a)-g(a)|=0 だから、 d(f,g)=0. f!≡g ならば、0<=a<=1 が存在して、 f(a)!=g(a), すなわち d(f,g)>=|f(a)-g(a)|>0. ② |f(x)-g(x)|=|g(x)-f(x)| だから、Max{|f(x)-g(x)|}=Max{|g(x)-f(x)|}. ③ d(f,h)=|f(a)-h(a)|, d(h,g)=|h(b)-g(b)| とする。 d(f,g)=|f(c)-g(c)| とすると、 |f(c)-h(c)|<=|f(a)-h(a)|, |h(c)-g(c)|<=|h(b)-g(b)| で、 |f(c)-g(c)|<=|f(c)-h(c)|+|h(c)-g(c)|<=|f(a)-h(a)|+|h(b)-g(b)|. (2) 同じεに対しては、いつでも同じδを取ればいい、というのが一様収束。 もしそうならば、任意のε>0 に対し、εだけに依存して a には 依らないδが存在して、 1>a>0 ならば、εa^2+εδa-δ>0 となることになるが、これは a<(-εδ+sqrt(ε^2δ^2+4εδ))/(2ε) で不成立。