質問<1315>2003/7/16
(1)三角形の二辺の長さの積は、第三辺に対する高さと外接円の直径の積に 等しいことを示せ。 (2)反転円に外接する正方形の反形はどのような図形になるか。 (3)ユーグリッド幾何では、交わる2直線のいずれとも平行な直線は存在し ない。双曲幾何のポアンカレ円板モデルでは交わる2擬直線のいずれと も平行な擬直線があるかどうかを調べよ。 ただし、双曲幾何のポアンカレ円板モデルにおいて二つの擬直線が平行 であるとは、それらが共通の境界点を持つことである。
お便り2003/7/16
from=Tetsuya Kobayashi
(1) 三角形の二辺 a, b 、第三辺 c 、高さ h 、外接円の半径 R と置くと、 c/\sin C = 2R (Law of Sines), S = (1/2)ab\sin C = ch/2. よって、ab = 2hR. (2) S := {(x,y); x^2+y^2-x<=0}, T := {(x,y); x^2+y^2-y<=0}, U := {(x,y); x^2+y^2+x<=0}, V := {(x,y); x^2+y^2+x<=0}, W := {(x,y); (x,y)\in S\cup T\cup U\cup V} と置いたときの、W の境界。
お便り2003/7/18
from=Tetsuya Kobayashi
(3) ポアンカレ円板(半径1の円)では、直線は円の直径か、両端がこの円 の境界と直交する円弧になるので、題意の状況は実在します。